ハナヤサイサンゴ


どんな環境にも見られる種である。体内受精し、ポリプ内でプラヌラ幼生になるまで保育し放出する。このことによりサンゴが死滅した海域にいち早く出現したり、海流に乗り広範囲に分散する。水槽内でもいつのまにか小さな個体がいくつも育っていたりして、飼育していて楽しみのあるサンゴである。成長も早く、強い照明をあてることによってよく発色する。トゲサンゴやショウガサンゴなど、このハナヤサイサンゴ科には、必ずといってよいほどサンゴガ二がペアで共生している。色も綺麗だし、かわいいし、悪さもしないのでぜひ大事に育ててあげて欲しい。
波あたりの静かな、やや深いところに生育する枝の細い個体。ポリプが白くてたいへん綺麗である。
イボハダハナヤサイサンゴ  水槽内で大きく育ったため枝が
自然界より長くなってしまった。地は赤いのだがポリプが茶色
のため、あまり綺麗には見えない。ポリプ全開も考えもの。
水槽内で生まれた3センチほどの幼体。


海中写真


左は水深4mぐらいの枝のやや伸びたイボハダまたはチリメンハナヤサイ、右はごく浅いリーフ上のイボハダハナヤサイ。同じような色なのだが、水深でこれだけ違って見える。
これはショウガサンゴ