サンゴ礁の地形
写真のをクリックすると海中をのぞけます。
海中写真はすべてスノーケリングで撮影した
もので、どなたでも簡単に見ることが出来ます。
トップページへ
リーフのあるサンゴ礁
沖にリーフがあり、内側に礁池がある
裾礁(きょしょう)と呼ばれる地形である
。日本のサンゴ礁はほとんどこの裾礁
で環礁はない。沖のリーフが防波堤に
なり、内側はたいへん穏やかな海だ。
礁池が浅いときは枝状のサンゴを中心
としたサンゴ礁を造り、やや深いときは
枝状とテーブル状のサンゴが混在する
。波打ち際から入っていくとまず最初に
あらわれるのがウスチャキクメイシ、次
にエダコモンサンゴ、やがてスギノキや
コエダなどのミドリイシの群落が見られ
る。ミドリイシのほかには石垣島で有名
なアオサンゴ、また、枝状のアナサンゴ
モドキ、ハマサンゴのマイクロアトールの
群落も多い。リーフの上は波あたりが強
いため、枝サンゴが短く硬い骨格を作り
、窪みにはスゲミドリイシやオヤユビミド
リイシも見られる。リーフの外になると枝
状のサンゴは見られなくなり、非常に硬
くなったテーブル状のサンゴが折り重な
るように群生している。
左の写真の白く波立っているところがリ
ーフ、その内側を礁池という。礁池に黒
く見えるのがすべて枝状サンゴである。
黒く見えるサンゴの間に、淡青色に見え
るすじ状のとろは水路になっている。砂
地なので、大潮の干潮時に地元の人た
ちが、貝やタコとりにリーフまで歩いてい
ける。
リーフで波が止まり内側は池のようだ。




リーフのないさんご礁
沖にリーフのない内湾的な地形で、波
打ち際からしばらくは緩やかに傾斜し
ているが、水深10mぐらいから急激に
落ち込んでいる。水深1mからサンゴ
が現れ、10mぐらいまでが観賞用に適
したいわゆるお花畑といわれるサンゴ
の群生地だ。礁池と違っていろいろな
種類のサンゴがミックス状態で見られ
る。特に高水温による白化や環境の
悪化で全滅した場所は、多種多様な
サンゴがちょうど良いサイズ?で成長
の早さを競い合っている。お花畑を観
賞するには一番よいときだ。しかし、い
ずれは種間競争に強いテーブルサンゴ
ばかりの単調な景観になってしまうだ
ろう。外洋からのうねりが直接あたると
ころでは、テーブル状やコリンボースの
骨格の硬いサンゴが生育し、地形の入
り組んだ内湾では、枝状やセンビンブ
ラシ状の繊細なサンゴもその仲間に加
わる。深いところでは大型ヤッコ、浅い
ところではヘラルド、ナメラ、チリメン、ア
ブラヤッコなど、礁池ではほとんど見る
ことの出来ないヤッコがたくさん見られ
た。
外洋の波を止めるリーフはないが、複雑な内湾的地形で比較的おだ
やかなサンゴ礁。


二つ上の写真とくらべると白く波立って
いるところがない。リーフがないのだ。外
洋の波をもろに受ける地形になっている
。とうぜん枝サンゴのような繊細なもの
は育たず、テーブル状やコリンボース状
のサンゴが硬い骨格を作り、岩盤にへ
ばりつくように群生している。(沖に向か
って黒く見えるところ)
外洋の波をもろに受けるサンゴ礁。
トップページへ