キクハナガサミドリイシ
 
やや厚めのテーブル状で、直径1メートルほどにもなる。色彩は、淡褐色やピンク、淡いグリーンなど多彩で、白化するとグリーンタイプはレモンイエローになる。ピンクのものは水中で見ると淡いブルーに見える。成長は、テーブル状のサンゴの中では早いほうで、枝が密になり、どっしりとした見ごたえのあるサンゴになる。グリーンのものにはブルー系の照明が必要であり、ピンクのものにはさらに赤い光を当てたい。赤の波長がないと、茶っぽく見えてしまう。

下左の4年後 40X30X25cm
                                  
 ピンクタイプ15X10X5cm
グリーンタイプ
 
水槽の下に白色の塩ビ板を入れているため反射光が強く、サンゴの裏側まで綺麗に発色している。姫サザエを2〜3個入れておけばコケを食べて常に反射光を確保してくれる。反射光を利用するのも、珊瑚を飼育するための一つのポイントである。


海中写真
                                    
海中では波長の関係でピンクはほとんどブルーに見えてしまう。水面まで持って上がるとピンクに見える。
基部が折れてさかさまになってしまっている。しかしなんという生命力、裏が表になりかかっている。海に潜っているとよくこのような状態のサンゴを見かける。元に戻そうとして悩むのがこんな時。どっちを上にしてあげたらよいのか。写真のようならこのままにしておく。このほうが安定しているし、たぶん裏は褐虫藻が抜けて白くなっているだろう。一度1mほどのテーブルサンゴをす潜りで起こそうとしたが、あまりの重さに断念したことがある。水の中だが重い重い。
ピンクタイプ グリーンタイプ
海中ではこの程度の黄色がかったグリーンだが、水槽で
飼育すると濃いグリーンになる。